パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)とは?パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)の意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)の意味を解説していきます。

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)とは、
企業がビジネスパートナー間で長期的に良好な関係を構築するための
ビジネス戦略手法のことを指すマーケティングの用語です。

パートナーリレーションシップマネジメントの英語表記
Partner Relationship Managementの3つの単語の頭文字を取り、
「PRM」と呼ばれることもあります。

特に、商品を製造するメーカーが
販売パートナーや営業チームとのコミュニケーションを管理することで、
より自社の製品やサービスを販売してもらえるようにしていく
マーケティングのプログラムです。

メーカーにとってパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)は
持つべきマーケティングプログラムの最終形態と言うこともできますが、
非常に難しい、高度なマーケティングの手法なので、
パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)を導入する、という考え方ではなく、
経営そのものをパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)に
合わせる必要がある場合もあります。

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)とカスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)と比較される考え方に
カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)があります。

カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)は
顧客と長期的に良好な関係を関係を構築し、維持していくための
ビジネス戦略のことです。

それに対してパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)は
企業がその販売店や代理店、小売業といった
ビジネスのパートナーと関係を強化することを目指したビジネス戦略で
この部分で2つの戦略は目指す点が異なることになります。

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)では
ビジネスパートナーとの良好な関係を築き
さらに互いの持つ情報も共有していくことにより、
最終的には全体の利益を向上させることを目指しています。

具体的にパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)で行うのは
パートナーに対する販売支援の強化、自社の顧客情報などデータ提供、
商品やサービスの情報や販売ノウハウなどの提供、共有が挙げられます。

顧客紹介プロセスの大幅な変化によってパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)が注目されるようになった

インターネットやWebメディアの発展によって
顧客紹介のプロセスが逆転したと言われています。

商品を製造するメーカーがWebサイトを持っている場合、
そのメーカーの商品を購入しようと思う顧客は
直接メーカーのWebサイトを訪れるのが当たり前の時代になりました。

その場合、メーカーの企業は顧客に対して適切な代理店を紹介し
代理店へ顧客を誘導することによって売上の獲得を期待することができます。

ですが、実際にはほとんどのメーカーは代理店への誘導・紹介までは行いますが
その後代理店が適切に顧客をフォローし、成約することができているかどうかは
調べる方法がない現状があります。

そもそも、顧客に対して提供した代理店の情報が本当に適切だったのか、
それを調べる方法すらありません。

しかも、問い合わせから2日も顧客を待たせてしまっては
スピードが速くなった現代においては
顧客は簡単に競合他社の製品にながれてしまう可能性があります。

そのため、顧客からの問い合わせ後の代理店への誘導は
できる限り早く行っていく必要があるのです。

そこで、パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)を使って
パ-トナーとなる代理店との情報共有の強化を図っていく必要があるのです。

代理店との情報共有を強化することができれば
顧客へ適切な代理店の紹介が行えますし、
また、スピードのある対応をすることができるようになります。

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)は日本企業向けのマーケティング戦略

カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM)では
卸、代理店、小売りなど、中間業者を抜きにした
顧客とのダイレクトな関係を結ぶコンセプトが人気を集めました。

しかし、商慣行が複雑な日本の場合、
中間業者を抜きにしてダイレクトマーケティングを行うのは
情報システムの導入だけではうまくいかない事例が多数出てきました。

パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)の場合
中間業者をなくすのではなく、連携を強化する発想なので
商慣行が複雑で中韓企業をなくすことができなかった日本企業にとっては
最適なアプローチのマーケティング戦略ということなのです。

以上が、マーケティングの用語、パートナーリレーションシップマネジメント(PRM)の意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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