マーケティングの用語、AARRRの意味を解説していきます。
AARRRとは顧客行動の変化を5つのステップに分けた場合に
その5つのステップを組み合わせたデータ分析の
フレームワークです。
米国のマーケッターDave McClure 氏が提唱する理論の一つです。
特にグロースハックにおいて欠かせないフレームワークで
顧客行動の分解モデルとしてAARRRがりようされます。
グロースハックとは
製品やサービスを利用しているユーザーの動向から
数値やフィードバックなどのデータを解析し、
製品やサービスの改善をしていくマーケティングの課題解決の手法です。
このグロースハックにおいて
AARRRによるステップ、考え方が必要になるのです。
顧客行動の5つの段階、ステップがそれぞれ、
Acquisition(誘導:ユーザー獲得)
Activation(活性化:顧客情報の提供)
Retention(継続:リピーター化)
Referral(紹介:シェア)
Revenue(収益:優良顧客化)
これらの単語であることこら、
単語の頭文字を組み合わせてAARRRと省略されます。
AARRRの読み方は「アー」となっています。
AARRRは製品やサービスの成長が目的のマーケティング
これまでのマーケティングでは、
Acquisition(誘導:ユーザー獲得)やRevenue(収益:優良顧客化)だけに
注目したマーケティングが行われてきました。
しかし、これらの利益だけを求めるマーケティングから脱し
製品やサービスの成長も目的としていくことが
AARRRでマーケティングを展開する大きな目的となります。
たとえば、一つ、AARRRにおける具体的なステップを紹介すると、
最初にユーザーの獲得として初回訪問があり、
初回利用や会員登録につなげていきます。
そして、継続利用をしてもらうことで、
さらなるサービスの共有や紹介をしていきます。
それが結果的に、優良顧客化へとつながっていく流れになるのです。
AARRRによるマーケティングは
このような一連のフローによって表すことができるのです。
AARRRにおける5つのステップを具体的に解説
ではグロースハックにおいて重要になる
AARRRの5つのステップを具体的に解説していきます。
以下の情報を分析していくことによって
グロースハックに必要なAARRRができるようになります。
AARRRのステップ1:Acquisition(誘導:ユーザー獲得)
最初のステップとして、新規のユーザー獲得、
Acquisition(誘導:ユーザー獲得)を行っていきます。
自社のWebサイトやランディングページ(LP)へのアクセスを
分析していきます。
他にも自社サイトで複数ページの閲覧や10秒以上の滞在など、
初回のアクセスをさらに分析していくこともできます。
AARRRのステップ2:Activation(活性化:顧客情報の提供)
ステップ1のAcquisition(誘導:ユーザー獲得)で
アクセスしてきたユーザーが積極的な行動を行うステップです。
実際にメルマガに登録したり、
無料で提供しているソフトウェアのインストール、
他にもアカウントの作成など、
ユーザーが個人情報を分析したり、
リピートにつながる行動を分析していくAARRRのステップになります。
AARRRのステップ3:Retention(継続:リピーター化)
初回訪問やアカウント作成などの行動以降に
ユーザーが継続的にサービスを利用したのかどうか、
それを計測していくAARRRのステップになります。
初回のアクセス後、一ヶ月以内に何回サービスを利用したか、
送信したメルマガを開封したか、
メルマガの中のURLはクリックされているのか、
これらの情報を分析していきます。
AARRRのステップ4:Referral(紹介:シェア)
Webメディア、ソーシャルメディアが発展した現代では
ユーザーによる紹介もマーケティングにおいて
非常に重要な用途となっています。
紹介されたユーザーはWebサイトへのアクセスしか行わなかったのか、
それとも何かしらアカウント開設などを行ったのか、
紹介されたユーザーの分析を行っていきます。
また、紹介に利用されたメディアについて
SNSメディアでの紹介なのか、他の方法なのかも
分析を行っていきます。
AARRRのステップ5:Revenue(収益:優良顧客化)
実際に収益が発生するステップです。
金額にかかわらず、収益へとつながったユーザーの数、
コストを上回った収益の割合、
他にも売れ筋商品など、
収益に関する分析を行っていきます。
まとめ:AARRR
製品やサービスの成長を長期的に考えた場合、
AARRRによる分析は非常に重要になっていきます。
単に新規顧客の獲得や収益の大きさに目を向けるのではなく、
AARRRの5段階での分析を行っていくことによって
企業の成長につなげていくことができるのです。
AARRRを分析することで
製品やマーケティングに関する課題を
明確にしていくことが必要となっていくでしょう。
以上が、マーケティングの用語、AARRRの意味になります。
ぜひ、参考にしてください。
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