顧客データベースとは?顧客データベースの意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、顧客データベースの意味を解説していきます。

顧客データベースとは、コンピューターで整理された顧客情報ファイルで
企業が顧客の情報を管理するために利用する
データベースのことを指すマーケティング用語になります。

一般的な顧客データベースは、
名前や住所、電話番号という基本情報をベースにして、
商品の購入履歴や個人のライフスタイルなど、
マーケティングや営業活動に利用できる情報を
紐付けて管理する機能があります。

既存顧客や見込み客に関する情報、
年齢、性別、居住地、他にも嗜好や購買履歴などのデータを
系統的に収集したものが顧客データベースなのです。

顧客データベースを利用する目的

顧客データベースに自社の商品・サービスを購入した顧客の情報を
蓄積していくことは非常に重要になってきます。

顧客データベースの情報をおもに、
マーケティングや営業の戦略を立てることができるからです。

そのため、顧客データベースを利用する目的は主に以下の2つになります。

顧客データベースを利用する目的1:既存の顧客をつなぎ止める

既存の顧客、つまり、現在取引中の顧客が購入した商品やサービス、
また、その時の担当者や購入日、購入金額、
商品やサービスへの評価や要望、購入日から考えられる次の更新日、
購入金額から導き出される予算など、
顧客データベースの情報を徹底的に管理し、
その情報に則ったマーケティングや営業を行うことによって
自社の顧客が競合他社に流れないようにしていくのです。

顧客データベースを利用する目的2:新規顧客の獲得

自社商品やサービスを導入していない顧客、
もしくは、競合他社の商品やサービスを利用している顧客の中から
自社商品・サービスに興味を持ちそうな見込み客を見つけ出し、
マーケティング活動を行い、最終的に自社顧客になってもらう目的があります。

過去に自社製品を利用していた顧客を呼び戻そうとする場合にも
同様に顧客データベースが利用為れます。

顧客データベースの管理に利用される3つの管理ツール

ITの技術が進歩した現在では、
顧客データベースの管理は紙を使った顧客台帳から
パソコンを利用したツールへと移行が進んでいます。

そして、現在顧客データベースに利用されるツールは
以下の3つのツールとなっています。

顧客データベースの管理に利用されるツール1:オフィスアプリケーション

顧客データベースの管理ツールとして最も一般的なのが、
Microsoft Excel(エクセル)をはじめとしたオフィスアプリケーションです。

汎用性が高いことや、多くの人が使い方に慣れていることから
誰でも使える手軽さという大きなメリットがあります。

ただし、汎用性が高い反面、顧客データベースの管理が
そもそものアプリケーションの目的でないことがデメリットになります。

ファイルそのものが顧客データベースになりますので、
ファイルを簡単にコピーすることができるので、
情報の分散や漏洩などのリスクがあります。

顧客データベースは企業にとって機密情報ですので、
この点からオフィスアプリケーションは
顧客データベースの管理に向いていないとも言えます。

また、複数人で同時に入力したり、
管理する件数に限界があるというデメリットもあります。

そのため、顧客管理に必要な情報の少ない企業なら
オフィスアプリケーションの利用も考えられますが、
顧客データベースを事業戦略や
マーケティング・営業に利用する企業の場合には
あまり利用を推奨できない状況になっています。

顧客データベースの管理に利用されるツール2:会計ソフトウェア

顧客データベースの管理に会計ソフトウェアを利用する企業もあります。

会計ソフトウェアは、企業に入ってくる金銭(売掛金)や企業が支払う金銭(買掛金)の記録、
請求書の発行、棚卸資産の管理、受発注処理の管理などを目的とするソフトウェアです。

そして、そこには必ず顧客との取引情報が入っています。

顧客データベース、顧客を管理するという発想は、
もともとはこの会計処理から生まれました。

江戸時代、商家で使われていた「大福帳」は、
会計帳簿としての役割だけでなく、
顧客管理も目的の一つになっていました。

大福帳には顧客ごとの講座を設けていて、
販売した商品やサービスの価格や数量などの購買履歴を記録していました。

これが現在にも通じる部分があったので、
会計ソフトで顧客データベースを管理するようになったのです。

会計ソフトウェアで顧客データベースを管理する場合、
売上・取引・購買履歴情報を統合的に管理できるメリットがあります。

しかし、その一方で、顧客データベースの管理についての機能が限定される
会計ソフトウェアでは、
営業やマーケティングに顧客データベースを活用したいという企業にとっては
十分な役割を果たせないというデメリットがあります。

顧客データベースの管理に利用されるツール3:CRMシステム

最後に、CRMシステム(Customer Relationship Management)システムです。

CRMシステムは顧客データベースの管理を目的として生まれた
顧客管理の専用ツールです。

そのため、詳細な顧客情報を可視化できるというメリットがあります。

CRMシステムには顧客管理ツールとしての特段のデメリットはありませんが、
使い勝手や機能によっては企業のマーケティングや営業の活動に
うまく合わせられない、マッチしないこともあります。

例えば、入力の作業が面倒だという理由から
高額な投資によって導入したはずなのに、
ほとんど使われていないという企業も数多く存在します。

自社の環境や事業戦略に合ったCRMシステムを選ぶのが難しいこと、
あえて言うならこれがデメリットということになるのかもしれません。

以上が、マーケティングの用語、顧客データベースの意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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