Webマーケティングの用語、ウェブキャスティング(Web casting)の意味を解説していきます。
ウェブキャスティング(Web casting)とは、インターネット回線を使い、
ウェブを通じて動画配信などを行うこと、また、
動画配信を行うための技術提供を行うサービスのことです。
インターネット放送、ネット放送、ネットテレビ、
Webキャスティング、ウェブ放送など、さまざまな呼び方、呼称があります。
ウェブキャスティングのための動画配信の技術提供をしている
有名なサービスの例にUstreamがあります。
また、ウェブキャスティングが音声と映像の動画を配信するのに対して
音声のみを配信する場合はインターネットラジオと呼ばれます。
他にも、ブログを通じて音声配信をする場合は
「ブログキャスティング」、
iPodを通じて音声配信をする場合は
「ポッドキャスティング」という呼ばれ方をします。
10年以上も前からストリーミング配信やウェブキャスティングなど、
動画がインターネットコンテンツの主流になると考えられていました。
しかし、実際にはインターネット回線のスピード、
制作コストなど、技術やコストの問題から未だに動画コンテンツが
インターネットコンテンツの主流にはなっていません。
また、日本のオフィスの場合、パソコンから音を出したり、
仕事中にイヤホンをつけたりすることもできないという問題もあり、
現在でも動画コンテンツが主流にはなっていません。
しかし、インターネットが普及し、また、
インターネット回線の速度の改善も進んでいる現在では、
不景気も合わさって一気に普及する可能性もあります。
そんな動画コンテンツの中心を担うことになるのが
ウェブキャスティングということになるのです。
ウェブキャスティングの例:ウェビナー(Webinar)
ウェブキャスティングを使ったコンテンツの例にウェビナー(Webinar)があります。
ウェビナー(Webinar)は「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を
組み合わせて作られた造語で、
インターネットを使って、Web上で動画を配信して
セミナーと同じようなことを行うことです。
これまでの、発信者、配信者が一方的に情報を発信するだけのメディアと違い、
ウェビナーでは、発信者、参加者双方の意思疎通が可能なメディアです。
参加者がウェビナーの動画を見ていて質問や疑問があれば
すぐに発信者、配信者にその場で質問し、
発信者、配信者もすぐに動画でその説明、解説を行うことができます。
他にも、参加者は自宅にいながらセミナーや説明会を受けることができますし、
発信者、配信者もコストをかけず、1度に大勢の参加者に情報発信を行うことができます。
ウェビナーのこのようなメリットも
ウェブキャスティングによって、リアルタイムで動画配信ができるという技術によるものです。
ウェブキャスティング(Web casting)は低コストで利用できる
ウェブキャスティング(Web casting)には、
1度動画、映像を収録して、インターネットに接続してあるサーバーに蓄積、保存し、
ユーザーのニーズ、見たいタイミングに合わせて配信するタイプと、
テレビの生中継と同様に、リアルタイムで映像を配信するタイプの2種類があります。
ウェブキャスティングを使う場合、
インターネット環境と映像を撮影するカメラさえあれば
すぐに生放送を配信できるという特徴があります。
そのため、衛星放送などの放送事業を利用するよりも
格段にコストを抑えて動画を配信することができます。
さらに、ウェブキャスティングはテレビとは違い、全世界から同じサーバーにアクセスできる
インターネット回線を利用するので、
全世界に同時に配信できる「グローバルメディア」であるという特徴もあります。
日本国内のウェブキャスティング(Web casting)
日本では、1997年より、ウェブキャスティング(Web casting)、
インターネット放送を使ったサービスが開始されました。
コンサートの中継や野球の中継などをテレビ中継を使うのではなく、
ウェブキャスティング(Web casting)を利用して
インターネットで配信をしたことが話題を呼んでいます。
他にも、最近では、新卒採用におけるオンラインでの会社説明会に
ウェブキャスティングのウェビナーが利用されていたりと、
利用の幅やコンテンツが充実してきています。
ウェブキャスティングは
インターネットの普及や、インターネット回線の設備が改善されたことで
今後もさらに利用が拡大されていくことが予想されています。
インターネット時代となった現代では、
いかにウェブキャスティングを使いこなせるかで
マーケティング、ビジネスの行方を左右するとも言えるでしょう。
以上が、Webマーケティングの用語、ウェブキャスティング(Web casting)の意味となります。
ぜひ、参考にしてください。
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