マーケティングの用語、サンプル割付の意味を解説していきます。
サンプル割付とは、アンケートを実施する時に利用される
アンケート締め切りのタイミングを定める方法です。
アンケートの実施前に、性別、年代などの属性別に
回収するアンケートのサンプル数を決め、設定することが
サンプル割付の意味になります。
サンプル割付によって設定されたサンプル数を満たした属性から
回答・回収を締め切っていくことになります。
サンプル割付ではアンケート実施でセグメントごとに目標サンプル数を設定しておく
サンプル割付とは、アンケート実施時に
性別や年代などの属性でセグメントに分類し、
セグメントごとに目標となる回収サンプル数を設定し、
目標となるサンプル数を達成できたセグメントから
回収を締め切っていきます。
無作為にアンケートを行った場合、
セグメントごとにサンプル数がバラバラになってしまったり、
サンプル数を増やしたかったセグメントで
サンプル数が少なくなってしまったり、
その逆に、サンプル数が少しでいいはずのセグメントにおいて
大量のサンプル数が集まってしまう可能性があります。
しかし、サンプル割付を行うことによって
セグメントごとに明確に必要なサンプル数を回収することができます。
サンプル割付における目標となるサンプル数の設定の方法
では、サンプル割付で目標となるサンプル数を設定する場合、
どのように設定していくのかを説明します。
サンプル割付でサンプル数を設定する場合、
それぞれのセグメントごとに
別々のサンプル数を設定する場合もありますし、
全てのセグメントで共通のサンプル数を目標として
サンプル割付で設定する場合もあります。
それぞれについて、
実際にどのように設定するのか、
サンプル割付の具体的な設定を紹介します。
サンプル割付でのサンプル数の設定方法:セグメントごに目標数を設定
最初に、各セグメントごとに目標となるサンプル数を設定する場合です。
たとえば、セグメントに分ける属性を年齢にする場合、
10代から50代を対象とするアンケートなどになります。
そこで、10代から50代まで全てのセグメントにおいて
100サンプルずつ回収すると目標設定が
セグメントごとに目標数を設定するサンプル割付となります。
サンプル割付でのサンプル数の設定方法:全てのセグメントにおいて同じ目標数を設定
次に、全てのセグメントにおいて、
同じ目標となるサンプル数を設定するサンプル割付の場合です。
同じように、10代から50代までを対象とするアンケートでも
セグメントによって別々の目標数を設定し、
アンケートの締め切りとしていきます。
たとえば、10代の目標となるサンプル数を10にし、
20代の目標サンプル数を20、
30代から50代の目標サンプル数を30にするなど、
セグメント別に異なるサンプル数を目標としていく
サンプル割付の方法になります。
サンプル割付を利用して実際にアンケートを取る具体例
では、サンプル割付を利用してアンケートを取る場合の
具体例を紹介していきます。
たとえば、選択用洗剤に関するアンケートを実施する場合に
サンプル割付を利用する具体例です。
アンケートの調査対象を「東京都内在住の20代から50代の専業主婦」とした場合、
アンケートの回答サンプル数が50代のものに偏ってしまった場合、
マーケティングなどにおいて有効なデータとして
利用することが困難になってしまいます。
そこで、データの偏りがなくなるように、
あらかじめ全ての年代で同じサンプル数が集まるように
サンプル割付を設定することが有効になるのです。
また、特に40代のサンプル数を多く回収したい場合など、
特定のセグメントにおけるサンプル数を
重点的に回収したいという場合でも
サンプル割付は有効な手法になります。
40代は100サンプルを、
他の年代は40サンプルなど、年代で差を付けて
サンプル割付を行うことができるのです。
そのため、サンプル割付を利用することによって、
偏りのないデータを得ることも、
また、得たい情報を明確にしてデータを収集することもできます。
まとめ:サンプル割付はアンケートでは重要な要素
偏りのないデータを得るためにも、
得たいデータが明確になっているアンケートにおいても、
サンプル割付を設定しておくことは非常に重要になります。
実施したアンケートをマーケティングなど、
企業活動で有効に利用するためにも
必ずサンプル割付を設定しておくことが大切になります。
アンケートを取る目的は偏りのないデータを得ることなのか、
または、明確に得たいデータが決まっていて、
特定のセグメントに関するデータをより多く求めていくのか、
アンケート調査の目的を明確にしていくことが
サンプル割付を決めるためには必要になります。
サンプル割付をしっかりと設定し、
有効なアンケート調査を行っていきましょう。
以上が、マーケティングの用語、サンプル割付の意味になります。
ぜひ、参考にしてください。
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