Webマーケティングの用語、CTR(クリック率)の意味を解説していきます。
CTR(クリック率)とはメルマガ本文中のURLやバナー、
他にもWebページ内のURLやバナーが
どのくらいクリックされたのかを示すための指標のことです。
一般的にはクリック率などと呼ばれて、
Webマーケティングにおいては以前からよく使われている指標です。
CTRはClick Through Rate(クリックスルーレート)の頭文字を取り、
省略した形の言葉です。
そのため、CTR以外にも
「クリックスルーレート」「クリックレート」
「クリックスルー率」「クリック率」などの言葉も同じ意味の言葉です。
CTR(クリック率)の計算方法・求め方
CTR(クリック率)はURLや広告バナーなどが
どのくらいクリックされているかを表すための指標になります。
そのため、広告がクリックされた回数を
広告が表示された回数(または広告が掲載されたメルマガの配信数)などで割ることで
計算して求めることができます。
CTR(クリック率)はWebマーケティングでは非常に重要な指標の1つで、
以前から使われていたものの、分母と分子、
つまり、広告がクリックされた数、広告の表示回数(配信数)が
明確に定義されておらず、曖昧でした。
もう少し具体的に、メルマガの場合とWebサイト(Webメディア)の場合で
それぞれのCTR(クリック率)の計算方法・求め方について解説していきます。
メルマガ(メールマガジン)におけるCTR(クリック率)
まずはメルマガにおけるCTR(クリック率)です。
メルマガの場合、URLを乗せたメルマガや、
HTMLメールに表示されるバナー広告がどのくらいクリックされたか
その指標となるのがメルマガにおけるCTR(クリック率)です。
メルマガの場合、計算式における分子は基本的に
ユニークユーザー数(同一人物が何回クリックしても1回のクリックとカウント)
となるのですが、分母の定義が曖昧になる場合があります。
メルマガを送信した数になるのか、
それとも送信したメルマガのうちエラー配信(不達)になったものを除いた数(有効配信数)か、
HTMLメールの場合は開封も計測できますので、開封した数なのか、
このように、分母の定義は様々な可能性がありますので、
明確にした上で計測する必要があります。
テキストメールの場合には開封を計測することができませんので、
一般的に有効配信数が分母の指標となります。
Webサイト・WebメディアにおけるCTR(クリック率)
WebサイトやWebメディアの場合、
インプレッション数という数字が計算式の分母になります。
インプレッション数とは、Webにおいて
広告が表示(配信)された数のことを指す言葉です。
分母はクリック数(ユニークユーザー)となるので、
WebサイトやWebメディアにおける計算式は、
CTR(クリック率)=クリック数÷インプレッション数
上記の式でCTR(クリック率)を求めることができます。
CTR(クリック率)は広告の効果を計るための指標の1つ
CTR(クリック率)が高い場合、
広告を見たユーザーの多くがその広告に興味を持ったということになるので
CTR(クリック率)が高い広告というのは効果が高いということになります。
そのため、CTR(クリック率)は
ABテスト(2つの広告を同じ条件で配信して効果を計測するテスト)などで
非常に重要な指標となります。
たとえば、同じ属性を集めた異なるリストAとリストBに対し、
それぞれ違う件名・本文のメルマガを配信してCTR(クリック率)を計測した時、
リストAのクリック率が1%、リストBのクリック率が2%の場合、
単純にリストBに配信した件名や本文が広告効果が高いということが分かります。
このように、ABテストをはじめ、
マーケティングにおいて重要な「テスト」で効果を測る場合に
CTR(クリック率)は非常に重要な指標となるのです。
CTR(クリック率)を計測するなら目的を明確にすること
CTR(クリック率)を測る場合には、
なぜCTR(クリック率)を測定するのかを明確にする必要があります。
たとえば、メルマガを使ってCTR(クリック率)を計測する場合、
先述したように件名・本文を変更すればCTR(クリック率)が変わってきますし、
他にもどのような属性に対してメルマガ配信をするかによっても
CTR(クリック率)の数値は大きく変わってくる場合があります。
つまり、CTR(クリック率)を測定したい場合には、
何をテストしたいのか、何の効果を計りたいのか、
それを明確にした上での計測が必要になります。
まとめ:CTR(クリック率)
CTR(クリック率)はWebマーケティングにおける
広告の効果を測定するために有効な指標の1つです。
費用対効果の高い広告を配信したい場合には
こまめにCTR(クリック率)を測ることによって、
どの広告のどの部分が効果的だったのか、など、
計測していくことが大切になってきます。
以上が、マーケティングの用語、CTR(クリック率)の意味になります。
ぜひ、参考にしてください。
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