クロス集計とは?クロス集計の意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、クロス集計の意味を解説していきます。

クロス集計とは2つ、または3つの情報について
データを分析していく集計の手法です。

たとえば、アンケート結果の回答について、
2つの項目について集計していくことが
クロス集計と呼ぶことができます。

クロス集計はデータの動的な変化を視覚的にわかりやすく表現するための手法

クロス集計では基本的に、2つ、または3つの情報に限定して、
それらの情報についての集計や分析を行っていく手法です。

クロス集計を行う場合、
集計結果、分析結果を視覚的にわかりやすくするために
表を用意して集計・分析を行っていきます。

表の縦軸、横軸にそれぞれ項目を割り当てることによって
視覚的に集計・分析の結果を分かりやすく表示するのが
クロス集計ということになります。

クロス集計と単純集計

クロス集計を説明する場合、
単純集計と比較していくことが分かりやすいので、
クロス集計と単純集計を比較して説明します。

たとえば、あるアンケートにおいて、
複数の質問項目があったとします。

その質問項目の中の一つへの回答の選択肢が5つの場合、
その5つの回答への回答数を集計していくことが
単純集計になります。

それに対してクロス集計では、
単純集計による集計結果だけでなく、
他の集計結果も含めて集計していくことになります。

たとえば、男性・女性の性別、
10代、20代、30代などの年代、他にも職業など、
他の質問への回答結果も要素として含め、
集計していくことがクロス集計です。

つまり、1つ1つのアンケート質問への回答を集計するのが単純集計であり、
その集計結果を2つ、または3つ組み合わせて表を作り、
変化を視覚的に理解しやすくしたものがクロス集計です。

実際にクロス集計を行った場合の具体例

たとえば、朝食と就寝時刻に関するアンケートを
クロス集計していく場合に作る表を具体例として作ってみます。

このクロス集計のために行ったアンケートは

「普段朝食は食べますか?」

「普段の平均的な就寝時刻を教えてください」

この2つの質問があるアンケートです。

最初に、この2つの質問の回答を
単純集計した場合の表が以下の2つの表になります。

「普段朝食は食べますか?」の単純集計の結果

質問 回答
 毎日朝食を食べる  45%
 朝食を食べる日の方が多い  25%
 朝食を食べない日の方が多い  20%
 朝食は全く食べない  10%

「普段の平均的な就寝時刻を教えてください」の単純集計の結果

質問 回答
 21時台に就寝する  3%
 22時台に就寝する 5 %
 23時台に就寝する 50 %
 24時台に就寝する  5%
 1時台に就寝する 20 %
 2時台に就寝する  10%
 3時台に就寝する  5%
 4時台に就寝する 2%

今回の2つの質問をクロス集計した結果

 普段の平均的な就寝時刻を教えてください   毎日朝食を食べる  朝食を食べる日の方が多い  朝食を食べない日の方が多い  朝食は全く食べない
 21時台に就寝する  80% 15% 5%  –
 22時台に就寝する  75% 18% 7%  –
 23時台に就寝する  60% 25% 13% 2%
 24時台に就寝する  45% 30% 17% 8%
 1時台に就寝する  15% 40% 35% 10%
 2時台に就寝する  10% 35% 40% 15%
 3時台に就寝する  5% 30% 38% 27%
 4時台に就寝する  2% 25% 33% 40%

クロス集計を実際に行い、表にまとめてみると、
上記の表のような結果が出来上がります。

今回の場合だと、単純集計だけでは分からなかった、
就寝時刻が朝食を食べるかどうかに対して
どのくらいの影響があるのか、
それぞれの就寝時刻によってどのくらい
朝食を食べるかどうかについて差が出るのかを
クロス集計を行うことによって、
視覚的に、明確に理解することができます。

まとめ:クロス集計を行うメリット

クロス集計を行うメリットは、年齢や性別など属性の違いを
アンケート結果に対して把握することによって
属性別にどのような影響が結果に及ぼされるのかを把握することができます。

特にECサイトの場合なら、
クロス集計で年齢や性別で顧客満足度を分けることえ
属性別に顧客満足度を把握することができるようになります。

また、アンケートによっては同じ属性が望む顧客が
どのような商品を好むかをクロス集計で把握することができるので、
商品の仕入れ、新商品の販売予測など、
マーケティングに活用できるデータとして利用していくことができます。

そのため、クロス集計は
アンケート調査を行う場合には
非常に有効な集計方法として利用されているのです。

ECサイト以外の場合でも、
クロス集計を行うことによって、
単純集計だけでは見ることができなかった
様々な情報をデータとして収集・把握することができます。

アンケート調査を行った場合には、
できる限りクロス集計による分析も行うことが
マーケティングでは重要になるでしょう。

以上が、マーケティングの用語、クロス集計の意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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