データマートとは?データマートの意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、データマートの意味を解説していきます。

データマートとは、データベースの一種であり、
何かしらの目的のために集められたデータの集合体です。

データマートでは特定の目的のためのデータを
部署によってアプリケーションなど、環境の異なるデータベースから
目的に必要なデータを抽出して集合体を作っていきます。

データベースそのものをデータマートという場合もあれば、
目的のために抽出・集められたデータベースを
作るためのシステム・ソリューションを指して
データマートという場合もあります。

データマートは特定の目的のために作られるデータベース

企業内には様々なデータベースが存在し、
そこには膨大なデータが蓄積されています。

しかし、企業活動、ビジネスにおいて、
特定のデータが必要になった場合、
膨大なデータが蓄積されたデータベースから
探し出すためには時間がかかってしまいます。

そこで、ビジネスやマーケティング戦略、
それぞれの部署に合わせて
必要となるデータだけを抽出し、
扱いやすい形にして格納しておくデータベースが必要になります。

それがデータマートになるのです。

ある部署やビジネス、マーケティング戦略を考えた場合、
企業全体に蓄積されたデータでは、
必要のない、不要なデータも多く出てきてしまいます。

そこで、データを利用する目的に合わせて
企業全体のデータベースから必要なデータを抽出し、
データを取り出しやすくしたのがデータマートになるのです。

データマートを利用することによって
マーケティング活動などにおいて
必要なデータを素早く取り出すことができるので、
意思決定や計画立案を効率的に行うことができるようになります。

特定の目的があり、
その目的に利用されるデータだけを
企業全体のデータベースから抽出し、
扱いやすい形で格納したデータベースが
データマートになります。

データマートに求められる条件

では、データマートはどのようなデータベースであることが
求められるのでしょうか?

特定の目的のために利用されるデータベースの
データマートの場合には次のようなデータベースであることが求められます。

データマートに求められる条件1:検索への応答速度

データマートを利用するのは
目的にあった情報を素早く検索して、
意思決定に役立てるためです。

そのため、データマートの利用者がデータを検索するために
条件を入力して検索ボタンを押してから
データが表示されるまでの応答速度が求められます。

検索結果が表示されるまでに時間がかかっても問題ないなら
直接企業全体のデータベースから検索してもいいのですから。

データマートに求められる条件2:検索・抽出する条件を自由に指定できる

データマートの利用者がデータを検索する場合に
データを検索・抽出するための条件が
できる限り自由に指定できることも必要になります。

細かい意思決定をしたり、戦略を構築する場合には
大雑把なデータではなく、目的に合った、
細かいデータが必要になってくるため、
自由な検索・データの抽出条件も
データマートに必要な条件となります。

一般的には多次元分析という
データベースの機能で表されます。

データマートとデータウェアハウス

データマートというと、
データウェアハウスと混同したり、比較する人がいます。

しかし、両者には大きな違いがあります。

データウェアハウスは
企業活動において得ることのできたデータを
時系列に保管しておくデータベースです。

基本的にデータが削除されたり改変されたりもしないので、
膨大な生のデータを蓄積しておくことができます。

しかし、データウェアハウスに蓄積されているデータは
膨大な上に整理されていないため、
特定のデータを検索・抽出する場合時間がかかってしまいます。

そこで、データウェアハウスに蓄積されたデータを
目的に合わせて使いやすいように、
必要なデータだけを抽出し、加工したのがデータマートです。

データウェアハウスが「倉庫」を表すのに対し、
データマートはマート、つまり「小売店」を意味する言葉です。

データウェアハウスという大きな倉庫の中から
必要なラインナップのために
データを取り出したのがデータマートということになります。

まとめ:データマート

IT技術・情報技術の進歩により
私たちが扱うデータの量は膨大になっています。

それは企業にとっても同じで、
企業内のデータベース、データウェアハウスに
蓄積されていくデータは膨大な数になっていきます。

そのため、全体のデータベースから
目的の情報を取り出すのは非効率的で、
時間のかかる作業になってしまいます。

その解決策としてデータマートが利用されているのです。

膨大なデータを扱う必要がある現代の企業では
データマートのように、
目的に合わせてデータを活用することができる
システムやソリューションが必要になってくるのです。

以上が、マーケティングの用語、データマートの意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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