評点とは?帝国データバンク・東京商工リサーチの評点を解説

今回は、評点とは何かを解説していきます。

一般的にも使われる言葉の評点ですが、
ビジネスやマーケティングで使われる場合には
どのようなことを意味する言葉になるのか、
ビジネス、マーケティングにおける評点を解説します。

もともとは「点数」や「評価」のことを意味する評点

評点というと、もともとは
評価を数字として付けた点数のことになります。

学校の通知表における点数や評価は評点ということになりますし、
営業成績なども、営業の成果に対する数字であり、評点となります。

評点という言葉を使う場合、業界やジャンルなどに関係なく、
共通して評価に対する点数のことを評点と読んでいます。

そのため、ビジネスやマーケティングの分野においても、
基本的に評点という言葉は評価に対して付けられた点数と考えられます。

ビジネスやマーケティングにおける評点とは?

しかし、実際にはビジネスやマーケティングに関する話題の中で評点というと、
特定の企業がつけた評価の点数を意味することが多くなります。

それが、企業調査会社の大手である
帝国データバンクや東京商工リサーチが
独自の基準で企業をランク付けしている評点です。

国内では企業を評価する場合には、
これら、帝国データバンクの評点や
東京商工リサーチの評点が企業を評価する際の指標として利用されます。

帝国データバンクの評点、東京商工リサーチの評点、
それぞれの評点について詳しく解説していきます。

帝国データバンクの評点

東京商工リサーチでは100点満点で企業を評価し、
評点をつけています。

主な評価の項目となるのが、健全な経営活動ができているか、
経済的に支払い能力があるかどうか、
安全に企業取引をできるかどうか、
これらを第三者の立場から評価して評点を付けていきます。

多くの企業で帝国データバンクの評点を
取引をするべき企業かどうかの判断基準として使っています。

帝国データバンクの評点の付け方、評価の仕方は
具体的には以下のような基準で評価が行われます。

  • 業歴:企業運営が継続できているかどうかで、基本的に業歴が長くなるほど高得点になります。
  • 資本構成:企業の財務状況、経済状況を評価します。
  • 規模:従業員数や年間の売上高から企業の経営規模を評価します。
  • 損益:決算報告書などから企業の損益状況を客観的に評価します。
  • 資金現況:調査を行った時点での期企業の収益や資金調達余力などを評価します。
  • 経営者:企業の経営者を個人の資産状況、これまでの経営経験、人物像などから経営者としての評価をします。
  • 企業活力:人材や取引先の状況、将来性などから帝国データバンクの調査員が企業を評価します。

これらに加え、企業の評点として反映すべき要素があれば
それを加点、または減点して評価を行います。

このようにして評価された帝国データバンクの評点のデータは
官公庁から一般企業まで、
特に金融機関の与信部門など、審査に関する用途で利用されます。

東京商工リサーチの評点

東京商工リサーチではTSR REPORT(国内企業情報レポート)という
独自に発行しているレポートの中で評点を掲載しています。

「経営者能力」「成長性」「安定性」「公開性・総合世評」という
4つの視点から東京商工リサーチの調査員が
企業を独自に評価をして100点満点で評点をつけていきます。

東京商工リサーチの評点における
それぞれの評価基準については
詳しくは以下のようになっています。

  • 経営者能力:経営者の資産担保力、経営姿勢、経営の経験を評価して企業の評点とします。
  • 成長性:売上の伸び方、利益が確保できているか、市場における商品の状況から評点を出します。
  • 安定性:仕入れ先、販売先、金融機関などとの関係性から企業が安定しているかの評点を出します。
  • 公開性・総合世評:公開されている資料やデータ、他にも特別な加点や減点を行って評点を出します。

東京商工リサーチの評点はTSR REPORT(国内企業情報レポート)で
見ることができるのですが、大きな特徴として
企業の評価が最大過去7回分まで表示されるので、
企業が上昇しているのか、維持しているのか、下降しているのか、
経営状況を視覚的に判断することができるメリットがあります。

企業同士の取引の際に、
相手の企業が取引相手としてふさわしいかどうかを
客観的に判断するために使われることが多くなります。

まとめ:ビジネス・マーケティングの評点

評点といえば評価や点数のことを指す言葉ですが、
ビジネスやマーケティングにおいて利用される場合には
帝国データバンクや東京商工リサーチによる
企業の評価を表している言葉になります。

官公庁から一般の企業まで、
企業との取引を行う際には客観的な評価として
参考にしている数値になります。

以上が、ビジネスやマーケティングにおいて使われる「評点」の意味です。

企業評価における重要な指標として利用されるので、
帝国データバンク、東京商工リサーチの評点は
企業において非常に重要なものとなります。

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