Webマーケティングの用語、アイサス(AISAS)を解説していきます。
アイサス(AISAS)、もしくは、アイサス(AISAS)の法則とは、
株式会社電通が提唱するWebマーケティングの言葉で、
Web、インターネットを日常的に利用する消費者の購買に関する心理プロセスを表しています。
宣伝会議の2005年5月1日号の57ページ、58ページに掲載され、
そこからWebマーケティングの用語、法則として広まりました。
インターネットを日常的に利用する消費者の購買に関する心理プロセスとは、
Attention(注意)
↓
Interest(関心)
↓
Search(検索)
↓
Action(行動・購入)
↓
Share(意思・情報共有)
このような順番で心理が流れていくことで、
それぞれの頭文字、A、I、S、A、Sを取って繋げ、
アイサス(AISAS)、もしくはアイサス(AISAS)の法則と呼ばれるようになりました。
それでは、これら5つのプロセス、1つ1つについて解説していきましょう。
アイサス(AISAS)のそれぞれのプロセスの意味
1:Attention(注意)
当たり前ですが、最初、消費者は商品やサービスについて全く知識がありません。
そこで、Attention、つまり注意を引いて商品やサービスを知ってもらい、認知してもらいます。
主に商品やサービスを知る、認知する場所や媒体には「テレビ」「雑誌」などがあります。
2:Interest(関心)
Attention(注意)で注意を引き、商品、サービスについて知ってもらったら、
次は興味や関心を抱いてもらいます。
商品やサービスを知っているだけでは消費者は興味、関心がありませんので、
いかにして興味や関心を持ってもらうかが重要になるポイントです。
Search(検索)
Interest(関心)で興味、関心を持ってもらえれば、
消費者は商品やサービスについて、Google(グーグル)やYahoo(ヤフー)など
検索エンジンを使ってインターネット検索を行います。
インターネット検索されたときにいかにして検索結果の上に表示させるか(上位表示)されるか、
消費者が検索に使うであろうキーワードを使い、SEO対策を行うことが求められます。
Action(行動・購入)
Search(検索)でインターネット検索をした結果、
商品やサービスへの欲求が十分に高まり、「欲しい」と思えば、
Action(行動・購入)にいたります。
インターネットを使ったWebサイトのネットショッピング、通販なら
外に買い物に出かける必要がなくなりますので、消費者はその場で購入を決断し、行動を起こします。
Share(意思・情報共有)
購入した商品やサービスの感想や口コミ・レビューなどをブログやSNSに書き込み、
インターネットを使って知人、周りの人、インターネット上の人と共有を行います。
アイサス(AISAS)の法則はWeb時代・インターネット時代の心理プロセス
アイサス(AISAS)の法則と似た法則に「アイドマ(AIDMA)の法則」があります。
アイサス(AISAS)の法則とアイドマ(AIDMA)の法則の主な違いは、
Search(検索)とShare(意思・情報共有)になります。
パソコンやスマートフォンが普及し、
誰でも自由にインターネットが使える時代となった現代では、
Google(グーグル)やYahoo(ヤフー)などの検索エンジン、
そして、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを使うことが日常的になってきました。
その結果、消費者の購買に関する心理プロセスにも影響し、
アイドマ(AIDMA)の法則を現代の常識に合わせた
アイサス(AISAS)の法則が生まれたのです。
Google(グーグル)やYahoo(ヤフー)などの検索エンジン、
そして、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを使わない消費者はほとんどいませんよね。
インターネット検索を行うことで、
どんな情報でも世界中の情報源から一瞬で調べることが可能になり、
また、誰でも簡単にSNSを利用して口コミやレビューを発信できるようになりました。
インターネット、Webという媒体によって、一般消費者の口コミやレビューなどの情報が
他の消費者の購買行動、購買活動にも大きな影響を及ぼすようになってきたのです。
つまり、現代のWebマーケティングでは、
アイサス(AISAS)の法則を利用したWebマーケティングの利用が必須になります。
ランディングページ(LP)やセールスレターにはアイドマ(AIDMA)の法則が最適
一方で、インターネット上で利用する広告・ホームページの
ランディングページ(LP)やセールスレターにはアイドマ(AIDMA)の法則を利用するのが最適になります。
ランディングページ(LP)やセールスレターは上から下に順番に読んでいくことによって効果的に、
興味のない消費者を行動(購入)まで導くことができます。
そのため、少しでも途中で消費者がランディングページ(LP)やセールスレターのページを
離脱(見るのをやめる)するのにつながる要素を減らす必要があります。
そのため、Search(検索)が含まれるアイサス(AISAS)の法則では、
途中でランディングページ(LP)やセールスレターからの離脱を促すことになってしまうので、
ランディングページ(LP)やセールスレターの作成に利用するのは適さないのです。
以上がWebマーケティングの用語、アイサス(AISAS)についての解説になります。
ぜひ、参考にしてください。
コメント