インバウンドマーケティングとは?インバウンドマーケティングの意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、インバウンドマーケティングの意味を解説します。

インバウンドマーケティングとは、
アメリカのハブスポット(HubSpot)社の創業者でCEOのブライアン・ハリガンが
2010年にアメリカ国内で出版した「Inbound Marketing」の中で提唱した
新しいマーケティングの手法です。

消費者・見込み客から能動的に動いてもらうためのマーケティング施策である
プル型マーケティングのさらに先を行くマーケティングだと言われています。

Web検索やソーシャルメディアなどを利用して、
消費者・見込み客が能動的に自社サイトを見つけることを前提としたマーケティングが
インバウンドマーケティングです。

そして、自社サイトを訪れた消費者、見込み客を顧客化するための
過程・プロセスもインバウンドマーケティングに含まれています。

たとえば、1つの例として
自社サイトで有益な情報を継続的に発信すれば
消費者や見込み客は何度も自社サイトを訪れたくなります。

さらに、ソーシャルメディアで発信した情報や評価・口コミを
消費者間で共有してもらうことで
自社サイトを訪問することの導線にします。

このように、消費者・見込み客の方から自社サイトに訪れたくなる仕組みを作る
マーケティングの施策がインバウンドマーケティングなのです。

そのため、
SEO対策(検索エンジン最適化)やSMO(ソーシャルメディア最適化)など
消費者、見込み客に見つけてもらいやすくするための環境を整える施策も
非常に重要になるのがインバウンドマーケティングです。

インバウンドマーケティングが注目される陰に存在するアウトバウンドマーケティングの衰退

インバウンドマーケティングが現在注目される理由に、
アウトバウンドマーケティングというマーケティング施策が
消費者、見込み客に対して効かなくなった、効果がなくなったという背景があります。

消費者や見込み客が能動的に動いて自社サイトを見つける
インバウンドマーケティングに対してアウトバウンドマーケティングは
訪問セールスや電話セールス、メルマガやDM(ダイレクトメール)、
パソコンのブラウザに表示されるバナー広告など、企業が消費者や見込み客に積極的に発信する
いわゆる「プッシュ型のマーケティング」と呼ばれているマーケティングです。

しかし、インターネットやWebメディアが発達して消費者や見込み客自身が
自分の知りたい情報を自分で調べられるようになりました。

その結果、自分の意思に無関係に企業から発信されるアウトバウンドマーケティング、
つまり、プッシュ型のマーケティングや広告を必要としなくなり、
自分に必要ない情報をシャットダウンするようになってきました。

つまり、消費者、見込み客自身が能動的に、積極的に情報を求める時代になったので、
企業側は情報を発信して届けるアウトバウンドマーケティングではなく、
情報を検索し、求める消費者、見込み客から自ら訪れてもらう仕組みを構築する
インバウンドマーケティングをとるようになったのです。

インバウンドマーケティングはアウトバウンドマーケティングより低コスト

インバウンドマーケティングには、
アウトバウンドマーケティングに比べて低コストなので、
コストの面で優れているという特徴もあります。

アメリカにあるインバウンドマーケティングの専門企業protocol 80社によれば、
インバウンドマーケティングは
プッシュ型のアウトバウンドマーケティングに比較して、
年間のコストを平均して2万米ドル(1米ドル=113円換算で226万円)削減しながらも
54%多く見込み顧客を獲得できると発表しています。

ちなみに、インバウンドマーケティングに必要な具体的なコストとしては
(1)戦略と計画の立案を専門家に依頼する費用、(2)コンテンツの制作費、
(3)SEO(検索エンジン最適化)にかかる費用、(4)リスティング広告費、
(5)ソーシャルメディアマーケティングの費用、(6)CMS(コンテンツ管理システム)の費用、
(7)リードジェネレーションおよびリードナーチャリングにかかわる費用
などがあるとされています。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングを組み合わせることがポイント

しかし、アウトバウンドマーケティングが効かなくなったと言っても、
実際には以前多くの企業がプッシュ型のメルマガやDM(ダイレクトメール)を
使っているという現状があります。

実は、アウトバウンドマーケティングが効きにくいというのは
購買プロセスにおける初期、一番最初の段階と言われています。

フロントエンド商品(集客商品)を購入した見込み顧客など、
1度自社に興味を持った見込み顧客については、
メールマガジンや電話を使ったマーケティングも有効になります。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの善し悪しではなく、
消費者、見込み客、顧客が本当に必要とするコンテンツや商品を
必要な時に求める形で届けることが重要になります。

以上がマーケティングの用語、インバウンドマーケティングの意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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