サスペクト(Suspect)とは?サスペクト(Suspect)の意味を丁寧に解説

マーケティングの用語、サスペクトの意味を解説していきます。

サスペクトとは、潜在的なニーズを持った
ターゲットのことを意味するマーケティングの用語です。

容疑者や被疑者を意味する英単語
Suspect(サスペクト)に由来していて、
顧客になる前の状態の消費者がサスペクトととなります。

例えば、商品やサービスに関する問い合わせをしてきた消費者が
このサスペクトの状態だということができるのです。

サスペクト、つまり、潜在的なニーズを持った「潜在的な顧客」から
購入の可能性のある見込み客となっていき、
そして最終的に顧客となっていくのです。

つまり、直訳すると
「容疑者」「被疑者」という意味のSuspect(サスペクト)ですが、
マーケティングの世界で使われる場合、
「潜在的な顧客」という意味で使われるのです。

購買や契約への見込みが低いと認識された人たちを
「コールドプロスペクト」という言葉で表しますが、
サスペクトはその中でも
多少は注文の可能性が見込めそうな人のことを指します。

キャンペーンなどを行った際のレスポンス(返信や問い合わせ)で、
直接購買に結びつかず、顧客とならなくても、
最初に問い合わせなどをしてきた人をこのサスペクトと見なすことがあります。

ただし、サスペクトを消費者の中で大きく分類した場合には、
「購入につながるかどうか分からない」と分類される消費者のグループになります。

サスペクト以外の消費者の分類グループ

サスペクトが購入するかどうか分からない、
まだ潜在的なニーズしか持っていない潜在的な顧客を意味するように、
見込み客や購入歴のある顧客を表す言葉、消費者の分類グループがあります。

その一つの例を紹介していきます。

サスペクト以外の消費者の分類グループ1:プロスペクト

サスペクトよりも購入・購買に向けて一歩進んだ状態の
消費者のグループがプロスペクトです。

一般的に「見込み客」と呼ばれる消費者グループのことを
プロスペクトと呼ぶことが多いです。

サスペクト以外の消費者の分類グループ2:ファーストバイヤー(ファーストタイマー)

プロスペクトからさらに一歩進み、
自社やブランドの商品やサービスを
1回でも購入・購買したことのある消費者のグループです。

1回目の購入・購買であるため「ファースト」という言葉が含まれています。

このファーストバイヤー(ファーストタイマー)からは、
1度自社やブランドの商品・サービスを
購入・購買している消費者のことを意味しますので、
「顧客」と呼ばれる段階になっていきます。

サスペクト以外の消費者の分類グループ3:セカンドバイヤー(セカンドタイマー)

先ほどの「ファースト」バイヤーが1回目の購入・購買をした顧客であるのに対し、
今度は2回目(セカンド)の購入・購買をした顧客を意味します。

ファーストバイヤー(ファーストタイマー)の段階では
まだ自社やブランドの商品・サービスをリピートしてもらえるかわかりませんが、
このセカンドバイヤー(セカンドタイマー)まで進めば
いわゆるリピーターやクライアントになる可能性が高くなります。

サスペクト以外の消費者の分類グループ4:リピーター(クライアント)

自社やブランドの商品・サービスを複数回購入したことのある顧客、
いわゆる常連客と呼ばれる消費者グループになります。

他にも、クライアント、という言葉で表されることのあるグループです。

サスペクト以外の消費者の分類グループ5:アドボケイト

擁護者や支持者と呼ばれる消費者グループになります。

商品やブランド、企業のことを好きになっている消費者のことを表し、
自主的に知人や周りの人に宣伝してくれる消費者です。

インターネット、Webメディアが発展し、
一般個人でも世界中に情報を発信できるうようになった現代では
このアドボケイトがマーケティングに占める役割は非常に大きくなっています。

いかに潜在的なニーズを持ったサスペクト、潜在的な顧客を見つけ、
アドボケイトまで教育して育てていくのか、
顧客第一が叫ばれている現代のマーケティングで必須になっていくでしょう。

実は定義が曖昧なサスペクトという消費者グループ

ここまでサスペクトという消費者のグループは
見込み客になる前の潜在的なニーズを持った「潜在的な顧客」としてきました。

しかし、実は「潜在的な顧客」や、一歩進んだ「見込み客」の呼び方は
非常に曖昧になっていて、その定義も曖昧です。

先述した消費者グループでは、「見込み客」をプロスペクトと呼びましたが
見込み客のことを「リード」と呼んでいる企業も多数存在します。

他にも、「潜在的な顧客」や「見込み客」の定義が曖昧で、
両方のことをサスペクトと呼んでいる企業も存在します。

そのため、どの呼び方が正しいのかではなく、
サスペクトならサスペクトと、
企業、会社の中で定義、呼び方を統一していくことが
大切になるのではないでしょうか。

以上が、マーケティングの用語、サスペクトの意味になります。

ぜひ、参考にしてください。

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