マーケティングの用語、
ワントゥワンマーケティング(One to Oneマーケティング)の意味を解説していきます。
ワントゥワンマーケティングとは
ダイレクトマーケティングの手法の1つで
顧客ひとりひとりに対して
個別にマーケティングを展開する手法です。
インターネットを利用したWebマーケティングが
中心となっている現在では
ワントゥワンマーケティングは特に重要視されています。
今回はワントゥワンマーケティングの意味、
方法・やり方と成功事例を紹介していきます。
ワントゥワンマーケティング(One to Oneマーケティング)とは個別に展開されるマーケティングの手法
ワントゥワンマーケティングとは
ひとりひとりの顧客・消費者に合わせて
個別にマーケティング活動を展開する手法です。
従来のマーケティングといえば
不特定多数に対して画一的なメッセージを伝える
マスマーケティングと呼ばれる広告・宣伝活動が
一般的に行われていました。
ITが発展し、インターネット環境が普及したことから
個人に対して個別のメッセージを発信することが
容易になってきました。
また、顧客ニーズの多様化や
大量生産・大量消費の時代が終わったことからも
ひとりひとりの消費者・顧客に合わせてマーケティングを展開する
ワントゥワンマーケティングが注目されています。
ワントゥワンマーケティング(One to Oneマーケティング)の具体的な手法・やり方
では、実際にワントゥワンマーケティングを展開する場合、
どのような手法・やり方をしていけばいいのでしょうか?
ワントゥワンマーケティングの手法・やり方を
Webサイト、メールマガジン(メルマガ)で
それぞれ紹介していきます。
ワントゥワンマーケティングの手法:レコメンデーション
Amazon(アマゾン)をはじめとしたインターネットショッピング(ECサイト)では
レコメンデーションと呼ばれる手法・システムが利用されています。
ユーザーの購入履歴や商品ページの閲覧履歴を分析し
ひとりひとりのユーザーに個別で関連商品などを
おすすめの商品として自動的に提案していきます。
従来のマスマーケティングでは
全てのユーザーに対して同一のオススメ商品や新作商品などの情報を発信しましたが、
ワントゥワンマーケティングでは
システムなどを使ってひとりひとりの顧客の情報を分析し、
それぞれのユーザー・顧客に合わせた情報を発信していきます。
ワントゥワンマーケティングの手法:個別のメルマガ配信
メールマガジンといえば
全ての登録者・ユーザーに対して
同じ内容のメールを配信する手法・やり方が一般的でした。
しかし、現在ではメルマガ配信システムが高性能になり、
クリック分析など、メルマガ読者の属性分けやグループ分け、
特定のユーザーのみへの配信などが可能になりました。
そのため、クリック分析などを行い
メルマガ読者それぞれに合わせた内容の
メルマガを配信する
ワントゥワンマーケティングが可能になったのです。
ワントゥワンマーケティング(One to Oneマーケティング)の成功事例
実際にワントゥワンマーケティングによって
成果を出すことができている企業が存在します。
先述した個別のメルマガ配信による
ワントゥワンマーケティングを行うことで
購買率を12.6倍まで上げたリンナイ株式会社があります。
ガスコンロを取り扱うメーカーのリンナイは
ワントゥワンマーケティングの成功事例の企業として知られています。
自社サイトへ登録しているユーザーの
過去の購買履歴をはじめ、
Webサイトでの行動履歴を分析することによって
それぞれのユーザーに合わせたメルマガの配信を行っています。
同じ製品に関するメルマガを配信する場合でも
全てのユーザーに配信するよりも
行動履歴から興味・反応を示しそうなユーザーにだけ
メルマガを配信することによって
開封率、クリック率ともに大きく伸ばし、
購買率で見た場合には12.6倍もの差を生み出しました。
Webサイトでのユーザーの情報と
メルマガの個別配信を組み合わせた
ワントゥワンマーケティングの成功事例となったのです。
また、リンナイのワントゥワンマーケティングでは
購買率を上げるだけでなく、
ユーザーが興味や関心を持ちそうな情報だけを発信しているので
メルマガの解除や会員を退会するユーザーの数を
減少させる効果もありました。
まとめ:ワントゥワンマーケティング(One to Oneマーケティング)
B to Bマーケティング、B to Cマーケティング問わず、
ワントゥワンマーケティングは
消費者や顧客のニーズが多様化した現在では
非常に有効なマーケティングの手法だと考えることができます。
Webサイトやメールマガジン(メルマガ)を用いて
マーケティングに取り組んでいる場合には
必ず必要になるマーケティング手法だと考えることができます。
以上が、マーケティングの用語、ワントゥワンマーケティングの意味になります。
ぜひ、参考にしてください。
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