マーケティングの用語、シェアマップの意味を解説していきます。
シェアマップというと、クールビズから派生して生まれた
クールシェアを実施している場所を示すクールシェアマップを
イメージする人が多いです。
しかし、シェアマップという言葉は
ビジネスやマーケティングでも使われている言葉で、
マーケティング戦略の構築に役立てることができる表のことを
意味する言葉になっています。
今回はビジネス、マーケティングの分野で使われる
シェアマップの意味を解説していきます。
シェアマップとは市場における自社のシェアを示す分布図のこと
シェアマップは主に企業を顧客とするBtoBビジネスで利用される
市場における自社のシェアを表す分布図のことです。
自社の製品やサービスにおける顧客となりうる企業に対して
市場全体のうちどれだけのパーセンテージで
製品やサービスを提供できるかを表す分布図・表です。
たとえば、情報・サービス市場における製品やサービスを
合計15社に対してサービス提供できているとします。
同じ情報・サービス市場の企業が全国に100社あれば、
自社では15社に対して製品・サービス提供をできているので、
シェアマップにおけるシェアは15%ということになります。
日本全国に存在する市場における企業全ての数を分母に、
自社が製品・サービスを提供できている企業の数を分子にして計算し、
パーセンテージを算出していきます。
シェアマップを利用することによるメリットとは?
シェアマップを利用することによってどのようなメリットがあるのでしょうか?
シェアマップで自社が製品・サービス提供できている割合が分かれば
今後のマーケティング戦略を構築する際の方針を立てることができます。
たとえば、シェアマップの分母となる全体の企業数が多いのに対し、
自社で製品・サービス提供できている企業数、つまり分子の数が少なければ、
ダイレクトメール(DM)を利用したり展示会出展を行うことで
まとめて多数の企業へアプローチする手法・戦略が有効となります。
その逆に、シェアマップにおける分母が小さく、分子が大きい市場なら、
すでに多くの企業に対して自社製品を提供できているということです。
その際にはマーケティングでアプローチするべき企業数も少ないので、
テレマーケティングを行ったり、直接営業活動を行うことで
直接的にアプローチしていく手法で確実に成約を取りに行くのが効果的です。
このように、シェアマップを作成し、自社のシェア状況を分析することで
効果的なマーケティング戦略を構築することができるのです。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方
では、実際にどのようにしてシェアマップを作成し
マーケティング戦略を構築していけばいいのかを解説していきます。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方1:仮説を建てる
最初に自社の製品やサービスごとに
売上と業種からシェアマップの仮説を立てていきます。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方2:企業データベースで検証する
自社の顧客データをはじめ、営業の名刺などを全てデータベースに入力し、
日本の企業データベースと照合することで
自社のターゲット、そして市場占有率を把握していきます。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方3:データ抽出
日本の企業データベースにある企業数を分母に、
自社の企業数を分子に入力することによって
自社の製品やサービスのシェアを明らかにしていき、データとして保管します。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方4:シェアマップを作成
製品・サービスや市場ごとにシェアのパーセンテージを出せたら
それをまとめてシェアマップを作成していきます。
シェアマップを使ってマーケティング戦略を構築する方法・やり方5:マーケティング戦略を構築する
シェアマップを作成できたら実際にマーケティング戦略を立てていきます。
メルマガやダイレクトメール(DM)、セミナーなどで
多くの企業に対して同時にアプローチをするのか、
アプローチする企業の数が少なければ直接営業をかけていくのか、
戦術したように、シェアマップのパーセンテージによって
魔効果的なマーケティング戦略を構築していくことができます。
まとめ:シェアマップとは?
マーケティングにおけるシェアマップとは
自社のシェアがどのくらいのパーセンテージなのかを表した分布図のことです。
アプローチするべき企業が多いのか、少ないのかによって
とるべきマーケティング戦略も変わってきます。
闇雲にマーケティング活動を行うのではなく、
しっかりとシェアマップで自社の状況を把握した上で
ビジネス・マーケティングの戦略を構築していくことが大切になります。
以上が、マーケティングの用語、シェアマップの意味になります。
ぜひ、参考にしてください。
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